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関塚ジャパン 大津をスペイン流“ゼロトップ”に任命

[ 2012年7月9日 06:00 ]

<U-23日本代表練習>指示を出す関塚監督

 本家スペインに“ゼロトップ”で対抗する。男子五輪代表は8日、ニュージーランド五輪代表との壮行試合(11日、国立)に向けた合宿をスタートし、約1時間半の練習を行った。

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 関塚隆監督(51)から1トップに任命されたFW大津祐樹(22=ボルシアMG)は、欧州選手権を制したスペインと同様のゼロトップをイメージ。最前線で自在に動き回り、無敵艦隊を幻惑する。

 「目には目を」で五輪1次リーグで同組の優勝候補・スペインに挑む。練習前に大津は関塚監督と個別で会談。「内容は言えないけど」と言葉を濁しながらも、1トップに任命されたことを明かした。この日午後に帰国したばかりだが、前線で切れのある動きを披露。2列目が自分を追い越すプレーを引き出した。

 「FWをやってても中盤から飛び出していく選手も多いので、ゼロトップというか、そういうイメージでやりたい」。欧州選手権初の2連覇を果たしたスペインは、イタリアとの決勝などで1トップの代わりにMFセスク・ファブレガス(バルセロナ)を起用するゼロトップを敷いた。大津がイメージしているのもその布陣だ。パスをつないでいく中で、自身は高い位置にこだわらずに流動的に動いて攻撃を活性化させる考えだ。

 関塚ジャパンでは主に右MFで起用されてきた大津は、アジア最終予選で2得点を挙げる活躍などで五輪出場に貢献。3月14日のバーレーンとの最終戦では出場停止の大迫に代わり1トップを務めた。このときは献身的なポストプレーで勝利を引き寄せたが、今回は周りを生かしながら自分が生きる道を模索する。9日にはゲーム形式の実戦が予定されており、ゼロトップを試す機会になりそうだ。

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