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関塚監督「本当に考えた」選考のスタッフ会議に4時間

[ 2012年7月3日 06:00 ]

会見する関塚監督

男子ロンドン五輪メンバー発表

 清武、永井ら順当な選考になったが、唯一のサプライズは五輪予選で1試合しか出場していなかった杉本の選出だった。関塚監督は会見で「彼は高さがあってゴール前の迫力もある。連係した動きもできると」と説明した。杉本に押し出される形で予選7試合に出場した大迫が落選。攻撃陣には好選手が多く「本当に、考えた」と6月28日に、選手を絞り込むために開いたスタッフ会議は約4時間に及んだという。

 一方守備陣の選考は明快だった。5月のトゥーロン国際で守備が崩壊し1次リーグで敗退した。「守備ラインの補強が必要と強く感じた部分」とフル代表でも活躍するセンターバックの吉田とサイドバックの徳永をOA枠で補強し本番までにDF陣の再構築を図る。銅メダルを獲得した68年メキシコ五輪以来44年ぶりのメダル獲得に向け「目指すところは変わらない。やるしかない」と語った。

 ▼DF徳永 各選手の特徴や性格、戦術を理解したい。限られた時間の中で最高のものをつくりたい。アテネ(04年五輪)の経験からもチームが一つになることが大事。

 ▼DF吉田 チームを引っ張っていく気持ちでいきたい。ピッチ内では存在感を出したい。

 ▼GK権田 僕らの試合前日の公式練習はなでしこジャパンの試合と重なるのでメディアの皆さんは取材に来られないですよね。それをモチベーションにします。銅メダルを目指しても仕方ないので金メダル!メダルにキスしてみたい。

 ▼DF酒井宏 目標にしてきたオリンピックのメンバーに選んでいただいたことを光栄に思います。日本を代表するという責任感を持って、選ばれなかった仲間の分まで、今回のメンバーで力を合わせて精いっぱい頑張ってきたいと思います。

 ▼DF酒井高 個人としてもチームとしてもベストなパフォーマンスでメダル獲得へ全力を尽くす。一緒に戦ってきた選手たちや日本の皆さんの思いを胸に戦ってきたい。

 ▼MF宇佐美 厳しい戦いになることは分かっている。自分の持っている力を全て出し、チームの勝利に貢献したい。

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2012年7月3日のニュース