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EUROテレビ中継で“演出” 「涙の女性」試合前の映像だった

[ 2012年7月2日 06:00 ]

 欧州選手権でUEFAが配信したテレビ中継の映像に、視聴者の誤解を招く“演出”表現があったとして試合を中継したドイツ公共テレビARDの担当者がUEFAに抗議する意向を示した。南ドイツ新聞が6月30日に報じた。

 ドイツが敗れた28日の準決勝でイタリアのFWバロテッリが2点目を決めた際、直後の再生映像で涙を流すドイツの女性ファンの映像が織り込まれた。失点に強い衝撃を受けたかのようだったが、実際は試合前の国歌斉唱で感情を高ぶらせた際の映像だった。女性が映像を見た知人から「試合は1時間も残っていたのに」と指摘され、問題が発覚した。

 各国への配信映像に責任を持つUEFAは「大会の雰囲気を伝えるため」と釈明したものの、ARD担当者は「演出は受け入れられない。生中継は生中継でなければ…」と指摘した。

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2012年7月2日のニュース