×

清武スッキリ五輪!!C大阪に“決勝T”置き土産

[ 2012年6月28日 06:00 ]

<C大阪・鳥栖>前半、ドリブル突破する清武(左)

ナビスコ杯・予選リーググループA C大阪5―0鳥栖

(6月27日 金鳥スタ)
 C大阪はホームで鳥栖に5―0で圧勝して決勝トーナメント進出を決めた。7月にドイツ1部ニュルンベルクに移籍する日本代表MF清武弘嗣(22)はゴールこそなかったが、2得点に絡んだ。

 何とかエースの面目を保った。1-0で迎えた前半終了間際のカウンター。清武はタイミングを見計らいキム・ボギョンに右足で絶妙のスルーパス。キム・ボギョンが倒されて得たPKが2点目となった。さらに背番号8は、後半10分には左足のパスで柿谷のゴールをお膳立てした。

 「きょうは相手がメンバーを落としていたし、前半に2人退場しちゃったんで。(得点を決められず)残念ですけど」。自身は何度も決定機を外すなど無得点に終わり、後半23分に途中交代となっただけに試合後はうつむき加減だった。それでもしっかり2得点に絡んだ。開幕まで1カ月を切ったロンドン五輪でも日本のエースの重責を担う男が、チームの1位突破に貢献したのは確かだ。

 7月からドイツ1部ニュルンベルクでプレーする。この試合は移籍前最後の金鳥スタジアムでのプレーだった。今季から鳥栖の強化指定選手となった弟・功暉(福岡大4年)が先発出場。節目の試合で初の兄弟対決が実現した。清武は前日、功暉に電話を入れて激励するなど対戦を心待ちにしていた。両親も待ち望んでいた一戦は兄に軍配が上がったが、功暉が「一緒にやれて楽しかった」と話したように充実した時間だった。

 「兄弟対決を楽しみにしていたから(活躍できず)残念ですけど。まあでも(次の)試合も近いんで切り替えて頑張ります」と清武。30日のリーグ戦浦和戦(長居)が移籍前ラストマッチ。最後はゴールを決めて世界へと羽ばたいていく。

続きを表示

この記事のフォト

2012年6月28日のニュース