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フランス イブラ弾に屈し首位通過ならず…決勝Tはスペインと

[ 2012年6月20日 06:43 ]

<スウェーデン2―0フランス>先制となる豪快なボレー弾を決めたスウェーデンのFWイブラヒモビッチ(左)

欧州選手権グループD フランス0-2スウェーデン

(6月19日)
 ポーランドとウクライナが共催するサッカーの欧州選手権は19日(日本時間20日)、グループD最終節の2試合が行われ、フランスはスウェーデンと対戦し0―2で敗れたものの、イングランドがウクライナに1―0で勝利したため、グループ2位での決勝トーナメント進出が決まった。
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 試合はグループリーグ敗退の決まったスウェーデンが最初にチャンスをつかむ。前半3分、左サイドをオーバーラップしたM・オルソンがクロスボールをあげエリア内のトイボネンがヘディングシュート。しかし枠内に飛ばすことは出来ず。

 すると今度はフランスにもチャンスが。前半8分、エリア内のルーズボールをベンゼマが相手DFと競り合い、そのこぼれ球を拾ったフリーのリベリがそのままシュートを放つ。だがこれは相手GKイサクソンの好守に阻まれゴールならず。

 前半10分、スウェーデンに前半最大のビッグチャンス到来。後方からのロングボールをトイボネンがメクセスに競り勝ちマイボールにすると一気にゴール前に侵入。飛び出してきたGKロリスをかわし無人のゴールへと蹴り込むが、ボールは無情にも右ポストに当たり得点ならず。

 その後はフランスの攻撃をスウェーデンがはね返す展開が続き膠着状態へ。

 フランスはボール支配こそ相手を上回っているものの相手ディフェンスを崩すことは出来ず。前半35分にベンアルファ、同45分にはリベリにシュートを放つが無得点のまま0-0で前半は終了。

 後半1分、スウェーデンはバイラミに代えてビルヘルムソンを投入。この交代でスウェーデン攻撃陣が活気づく。後半8分、ビルヘルムソンの左サイドからのクロスがエリア内のラーションへと渡りシュート。これはGKロリスに防がれるが、続く後半9分、中央のケルストレームから右サイドのラーションへとスルーパスが通り、サイドの深い位置から中央へとクロスを送る。このボールに反応したのはイブラヒモビッチ、豪快なジャンピングボレーをダイレクトで蹴り込みスウェーデンが先制する。

 このゴールによって勢いづいたスウェーデンは後半12分、左サイドを突破したイブラヒモビッチのパスからビルヘルムソンがシュートを放つがGKロリスの攻守によって阻まれ左CKへ。そのセットプレーの流れから続く同13分、メルベリが中央に飛び込みうまくボールに合わせシュートを放つが今度もGKロリスがファインセーブをみせ追加点ならず。

 劣勢に立たされたフランスはその後、マルダ、メネズ、ジルーと攻撃的選手を次々と投入。前半からなかなか崩せないスウェーデン守備陣を打開しようと試みる。しかしメネズ、ジルー、ベンゼマに訪れた決定機をモノに出来ず時間が経過する。

 そして後半ロスタイム、スウェーデンに勝負を決定づける得点が生まれる。途中投入された右サイドのベルンブルームからのクロスボールをホルメンがシュート。ボールは惜しくもクロスバーに当たって跳ね返るが、これをラーションが押し込み追加点。試合はそのまま2-0でスウェーデンが勝利した。

 この結果グループD2位通過となったフランスは23日に準々決勝でスペインと対戦することになった。

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