×

3月ダウン、90日間ボールに触れず…沢の前で禁句だった「五輪」

[ 2012年6月19日 07:56 ]

<日本・米国>後半、ヘディングで激しく競り合う沢
Photo By スポニチ

スウェーデン招待 日本1-4米国

(6月18日 ハルムスタード)
 なでしこジャパンエースのMF沢穂希はボランチで先発し、2月29日のアルガルベ杯ノルウェー戦以来110日ぶりに代表のピッチに立った。しかしチームは序盤に2失点。自身もトラップやパスでミスが目立ち、「なかなか自分のプレーができなかった。久しぶりということもあってふがいなかった」と振り返った。

 自分にだめ出しをしたが、この舞台に立つことに意味があった。3月4日にポルトガルで良性発作性頭位めまい症を発症してダウン。復帰まで約1カ月半はボールを蹴ることができなかった。プレッシャーを回避するため目標は立てず、沢の周囲では「五輪」という言葉が禁句になった。

 リハビリもサッカー選手のそれとはほど遠かった。めまいの起きやすい姿勢を避けるため、仰向けにもうつぶせにもなれない。先の見えない時を乗り越えたからこそ、今回の遠征メンバーが5日に発表された際は「メンバーに選ばれたよ!」とわざわざ大野に報告。それほどなでしこの大黒柱から五輪が遠ざかっていた。

続きを表示

この記事のフォト

2012年6月19日のニュース