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ナバス弾で接戦制す!スペイン グループ首位通過決定

[ 2012年6月19日 06:46 ]

<クロアチア0―1スペイン>ゴールが決まり喜ぶスペイン代表の選手たち

欧州選手権グループC スペイン1-0クロアチア

(6月18日)
 ポーランドとウクライナが共催するサッカーの欧州選手権は18日(日本時間19日)、グループC最終節の2試合が行われ、スペインがクロアチアを1―0で下し、イタリアはアイルランドに2-0で勝利した。この結果、グループCはスペインが勝ち点7を獲得し首位通過を決めて、イタリアが勝ち点5の2位での突破となった。
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 試合は引き分け以上でグループ勝ち抜けが決定するスペインがボールを支配する。だが、守備を重視し2トップから1トップに変更したクロアチアがゴール前に堅いブロックを築き決定的チャンスを作らせない。

 唯一のチャンスは前半22分、フェルナンド・トーレスが右サイドをドリブルで攻め上がり、エリア内でプラニッチを交わし角度のないところからシュートを放つがGKプレティコサが足でブロックしゴールならず。前線にマンジュキッチ1人だけ残し10人で守るクロアチアの守備組織の前にゲームは停滞し、前半は0-0で終了した。

 別会場では前半終了時でイタリアがリード。0-0のままではグループリーグ敗退となってしまうクロアチアが後半に入ると徐々に前へと出始める。すると後半14分、クロアチアにこの日最大のビッグチャンスが訪れる。モドリッチがスペインの中盤でのパスをカットするとそのままドリブルで右サイドを駆け上がり、ペナルティエリア内右から右足のアウトサイドでクロスボール。ボールはゴール前のマンジュキッチを通過し、フリーになっていたラキティッチへと渡りそのままヘディングシュート。しかし、GKカシージャスがファインセーブでスペインを救う。

 ボールは支配するものの、決定的チャンスを相手に与えてしまったスペインは後半16分、フェルナンド・トーレスに代わりヘスス・ナバスを投入。シルバを最前線に置く“0トップシステム”へと変更する。だが、その後もクロアチアディフェンスを打開できず試合は進むと、同28分にシルバに代え初戦で“0トップ”を務めたセスク・ファブレガスをすかさず投入する。

 対するクロアチアはペリシッチ、イェラビッチ、エドゥアルドと攻撃的な選手を次々と投入し得点を奪いにいく。すると同33分にはカウンター攻撃からエリア右手前でフリーとなっていたペリシッチが華麗なトラップからシュートを狙うが、今度もGKカシージャスに阻まれてしまう。

 クロアチアが前がかりになった事でスペインにもチャンスが訪れる。同39分、セスクのスルーパスからイニエスタがエリア内に侵入しシュート。このシュートはGKプレティコサに弾かれてしまうが、ここでのシーンが象徴するようにクロアチアDFラインが徐々に高くなっているのをスペインは見逃さない。さらに同43分、カウンターから再びセスクが浮き球のスルーを最終ラインの裏へ通すと、パスを受けたフリーのイニエスタが今度は相手GKの動きを見極めて横パスを出し、ヘスス・ナバスが無人のゴールへとボールを押しこみスペインに待望の先制点。

 リードしたスペインは1点を返せば予選突破となるクロアチアのその後の猛攻をしのぎきり、1-0で試合終了。2勝1分0敗の勝ち点7とし文句なしのグループ首位通過を決めた。

 グループC首位通過のスペインは23日に準々決勝でグループD2位と、2位イタリアは24日に準々決勝でグループD1位と対戦する。

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