守乱なでしこ 佐々木ジャパン最多タイ4失点

[ 2012年6月19日 06:00 ]

<日本1・米国>後半15分、相手に3点目を入れられた海堀(右)らイレブン

スウェーデン招待 日本1-4米国

(6月18日)
 完敗だった。試合後の佐々木監督の反省の弁が全てを物語っていた。「米国に洗礼を受けた。失礼な試合をして申し訳ない。エンブレムが泣くよ」。W杯女王の証である、金色のワッペンがついている右胸を指さしながら、苦虫をかみつぶした。

 金メダルを争う最大のライバル・米国に勝って自信を深めるつもりが、07年12月の監督就任後最多タイとなる4失点で大敗した。国内合宿中の13日に岩清水梓(日テレ)が左足首を痛めて離脱。センターバックに矢野と宇津木という“急造コンビ”を先発起用し、両サイドバックには近賀と鮫島を定位置に据えたが、守備ラインが音を立てて崩壊した。

 「米国のプレッシャーが良くて対応できなかった。特に立ち上がり。ボールを奪いきれなかった」。前半3分に右サイドで近賀が寄せ切れず、モーガンのスピードにDFラインの裏を突かれて先制点を許した。10分にはワンバックに矢野が振り切られて2失点目。後半12分に沢を下げて熊谷を投入するなど修正を図ったが、さらに2失点。「準備が甘かった。自分たちの弱点を全て見させてもらった」。サイド、中央ともにワンバック&モーガンの強力2トップのパワーとスピードに翻ろうされた。

 あえて岩清水の代役は追加招集しなかった。約2週間で最大6試合をこなす五輪本番では不測の事態が起きる可能性がある。シミュレーションの意味も込められていた。

 昨年のW杯では開幕前の5月に親善試合で米国に2連敗しながら、苦い経験をバネに栄冠をつかんだ。「W杯も米国にこてんぱんにやられてからはい上がった。時間はまだある」。この大敗を“吉兆”に変えるには課題の克服が急務だ。20日には五輪1次リーグで同組のスウェーデンと対戦。出直しを誓った指揮官の手腕が問われる。

 ▼矢野 自分の対応は最低だった。スピードに圧倒的な差があった。常に海外のスピードを意識してプレーしなければいけない。

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