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名古屋 永井2発!五輪本大会へ“生き残り”アピール

[ 2012年6月17日 06:00 ]

<鹿島・名古屋>後半14分、同点ゴールを決め、ガッツポーズする永井(左)

J1第14節 名古屋3―2鹿島

(6月16日 カシマ)
 JリーグはW杯アジア最終予選による約3週間の中断が明け、16日に再開した。名古屋のFW永井謙佑(23)がアウェー鹿島戦で2得点1アシストを記録して3―2の勝利に貢献。ロンドン五輪代表の予備登録35人に選出されたものの、7月2日に発表される本大会メンバー18人の当落線上に位置するストライカーが、全得点に絡む活躍で生き残りをアピールした。

 鮮やかな一撃で、永井がアウェーのスタジアムを沈黙させた。2―2で迎えた後半41分、左サイドでケネディのパスを受けると、右足を一閃(いっせん)。無回転気味のシュートをゴール右上に突き刺した。0―1の後半14分には藤本とのワンツーから右足でネットを揺らし、1―1の後半21分には鮮やかなパスで金崎のゴールをアシスト。「いやー、2回も入りましたね。自分がしっかりと得点して勝てたのは自信になります」と胸を張った。

 14日に発表されたロンドン五輪予備登録の35人に選出されたが、本大会メンバー18人入りに向けて楽観視できる状況ではない。名古屋が出場するACLと日程が重なるため、招集を見送られた5月のトゥーロン国際大会で、宇佐美、指宿ら新戦力が台頭。既にA代表デビューも果たしている宮市もサバイバルレースのライバルとなる。選手の疲労が考慮され、当初予定されていた6月のU―23日本代表候補合宿が消滅したことでアピールの舞台はJリーグのみ。「チームで結果を残すことが大事」と結果にこだわっていた。

 発奮材料は多い。同じ89年3月生まれの香川の今夏のマンチェスターU移籍が決定。10年W杯南アフリカ大会ではともにサポートメンバーとしてチームに同行し、飛躍を誓い合った。その香川は既にA代表の中心に成長しており、負けられない思いは強い。また、チームメート金崎の予備登録メンバー落選にも刺激を受けており「(金崎)夢生の気持ちもしっかり自分がロンドンに持っていきたい」と力を込めた。

 ロンドン五輪代表の発表は7月2日。関塚ジャパン最多10得点を誇るストライカーはサッカーの母国のピッチに立つため結果を追い続ける。

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