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香川“同僚”が同点弾!ポーランド 1次リーグ突破に望み

[ 2012年6月14日 06:00 ]

<ポーランド・ロシア>同点ゴールを決めたポーランドのブラシュチコフスキ

欧州選手権グループA第2節 ポーランド1-1ロシア

(6月12日)
 開催国ポーランドはロシアと1―1で引き分け、勝ち点を2として1次リーグ突破に望みをつないだ。先制を許すなど苦戦したが、後半12分にMFヤクブ・ブラシュチコフスキ(26=ドルトムント)が同点弾。チェコはギリシャを2―1で下し、今大会初勝利で2位に浮上した。

 希望をもたらす一撃だった。後半12分、右サイドから中央に切れ込んでパスを受けたブラシュチコフスキが左足でゴール左隅に突き刺す同点弾。ロシアの勢いを食い止めたポーランドが勝ち点1を稼いだ。

 「生き残った。最終戦に勝てば決勝トーナメントに進出できる」と殊勲者は笑った。2戦終わって勝ち点2の3位。勝ち点1差で追う2位・チェコを16日の直接対決で破れば開催国のノルマである8強が決まる。頼れる主将が局面を打開した。

 得点直後に祝福の輪が解けると、両手の人さし指を天に掲げた。「人生で困難に打ち勝ってきたのは母が見守ってくれているから」。全てのゴールをささげてきた母アンナさんは10歳の時、目の前で父に刺殺された。「いつも“どうして”と考えている」。事件後はしばらくサッカーから離れたが、のちに代表主将にもなったおじのMFブルゼチェクに後押しされて才能を開花させ、今季はMF香川とともにドルトムントで29試合6得点。DFペルキが「チームの心臓で国民からも愛される存在」と明かす人柄で代表もまとめ上げてきた。

 「チームとして多くのものを示せた」とブラシュチコフスキ。出場16カ国で最低のFIFAランク62位も、不屈の闘志で開催国が意地を見せた。

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