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ザック流エール 成長求め「おめでとうとは言わない」

[ 2012年6月7日 06:00 ]

テレビのインタビューに答えるザッケローニ監督

W杯アジア最終予選グループB 日本―ヨルダン

(6月8日 埼玉スタジアム)
 日本代表のザッケローニ監督がマンチェスターU入りが決まった香川に、“ザック流”エールを送った。

 ヨルダン戦が2日後に迫ったこの日「触れない方が難しい」と報道陣に対応。「彼にはおめでとうとは言わない」と強調した上で、イタリア語の「イル・ボッカ・アル・ルーポ」という言葉を贈ったことを明かした。直訳すると「狼の口には気をつけろ」という意味になるが、英語の「グッドラック」に当たる。

 その言葉の裏には就任以来、チームに常々「絶え間ない成長」を求めてきた指揮官ならではの思いが込められていた。香川には「これは決して到達地点ではない。スタート地点なんだ」というメッセージも添えたという。

 もちろん、指揮官は香川がマンUで活躍することに全く疑いはない。「彼の質を持ってすれば、私は3年後に彼におめでとうの電話ができることを確信している」。10年8月の就任以来、長友のインテル・ミラノ入りに次ぐ“教え子”の快挙。指揮官は「日本サッカー界、特に日本の育成システムにとっても重要なこと」とご満悦だった。

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2012年6月7日のニュース