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南三陸のスギで「復興へのゴール」 W杯予選会場に展示

[ 2012年6月3日 18:13 ]

 サッカーのワールドカップ(W杯)のアジア最終予選会場となった埼玉スタジアム(さいたま市)の南側広場で3日、東日本大震災で被害を受けた宮城県南三陸町のスギを再利用した「復興へのゴール」が展示され、日本対オマーン戦に訪れた観客らの注目を集めた。

 津波の海水で根元が枯れたスギ9本を加工して組み立てた。幅4・0メートル、高さ2・1メートルと本物のサッカーゴールよりやや小さめ。町再生への決意と、震災がれきの広域処理で全国の「サポーター」に協力してもらいたいとの願いが込められている。

 環境省の依頼で、住民団体「南三陸復興ダコの会」が作った。町は震災で発生した37万トンのがれき処理に追われており、同会事務局長の阿部忠義さん(52)は「チームワークを大切に復興というゴールを目指している。山積みのがれきは悲しい光景で、早く撤去したい」と話した。

 ゴールは8日の日本対ヨルダン戦の際にも展示される。

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2012年6月3日のニュース