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ザック監督 “アメとムチ”で最終仕上げ

[ 2012年6月2日 06:00 ]

ザッケローニ監督が傘を差してバスに向かう

 日本代表のザッケローニ監督が「アメとムチ」で最後の仕上げに入った。決戦2日前。ピッチには雷鳴がとどろいていたが、前日、鬼の形相で怒りをあらわにした指揮官は一転笑顔を浮かべ、終始リラックスムード。練習もわずか1時間半で終了した。フットバレーなどプレッシャーのかからない軽めのメニューがほとんどだった。

 心身の疲労を癒やし、緊張を解く必要があった。5月中旬から断続的に合宿生活が続く。特に欧州組はシーズンを終えたばかりでの強行軍。前日、立正大との練習試合も大学生相手にピンチを招いた。大事なW杯アジア最終予選を控え、選手のストレスもピークに近かった。主将の長谷部や各選手がトレーナーを通じ練習負荷の軽減を要望。指揮官が快諾した格好だ。

 練習後、長谷部が「監督には僕らの意見を受け入れてくれる柔軟さがある。その信頼を行動で示したい。あしたからまた集中したところを見せたい」と言えば、長友も「いいメリハリができました」と笑った。W杯アジア最終予選に向け、ムードは高まってきた。

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2012年6月2日のニュース