×

代表戦へ弾み!前田 2発でチーム大勝に貢献

[ 2012年5月20日 06:00 ]

<新潟・磐田>後半34分 前田は、この日2ゴール目を決めサポーター席に向かって拍手する

J1第12節 磐田6-1新潟

(5月19日 東北電ス)
 J1第12節は各地で8試合が行われ、23日に行われる日本代表のアゼルバイジャン戦に招集された磐田のFW前田遼一(30)が新潟戦で2得点を挙げ、チームの勝利に貢献。6月に開幕するW杯最終予選に向け最高のアピールをした。
【日本代表メンバー】

 2得点を挙げたというのに、磐田のエースはどこまでも貪欲だった。周囲が大勝ムードに沸くなか、前田は「チャンスはもっとたくさんあった。(もっと)決めなければ…」と渋い顔を変えることはなかった。

 前半15分に2試合連続得点を奪うと、後半34分には松浦の右クロスを左足アウトサイドで流し込んで今季5ゴール目。節目のJ1通算120得点に到達した。それでも09年10月25日の名古屋戦以来となるハットトリックを逃したことを、しきりに反省する姿があった。

 昨季終了後に念願の欧州移籍を模索したが、実現に至らなかった。在籍年数はチーム最長の13年目。今季から1トップになり前線で体を張ってポストプレーをこなす場面が多い分シュートチャンスは減った。4試合連続シュート数0や、初めて得点王を獲得した09年以降ではワーストタイの6試合連続無得点を記録するなど不振にあえいだ。

 だが、ここ数試合は森下監督の掲げる自分たちから仕掛ける攻撃サッカーが機能し始めた。この日も両サイドから高低差をつけたクロスが供給された。松浦は「低いボールは(前田)遼一くんじゃなくても合わせられる。みんなが(ゴール前に)入っている証拠」と証言。ゴール前の人数が増えたことで前田の負担も軽減。チーム最多7本のシュートを放った。

 23日には地元のエコパスタジアム(袋井市)で日本代表の親善試合アゼルバイジャン戦が行われる。招集メンバーに名を連ねたチームの大黒柱は「静岡で試合が行われることもあるし、チームに貢献できれば」と闘志を燃やす。この日逃したゴールは4日遅れで実現されるだろう。

続きを表示

この記事のフォト

2012年5月20日のニュース