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神戸・西野新監督が意欲「もう一度、アジアの頂点に」

[ 2012年5月19日 20:40 ]

神戸の新監督に就任した西野氏

 J1神戸の新監督に就任した前G大阪監督、西野朗氏(57)が19日夜、都内で就任会見を行った。同席した三木谷浩史会長(47)の隣に座り、まず「ごぶさたしております」と第一声。少し表情を緩めたが、その後は引き締まった表情で淡々と話した。

 「シーズン途中ではあるが、オファーを頂き、自分自身、現場復帰の希望が強かった。こういう形で受けることは難しく、チームを一変させる魔法を持っているわけではない。不安は当然あるが、なんとかチームのグレードを上げて、魅力あるクラブにしていきたい。どういう形のサッカーができるか楽しみ」。

 昨季限りでG大阪を退団した。しかし、自らを「現場人」と表現した西野氏は「自由がこんなにも苦しいとは思わなかった。芝生の上にいる自分が一番フィットしているのかな」と、強い気持ちがオファー受諾を後押ししたことを強調した。

 神戸は今季、積極的に戦力補強したが、ここまで成績は低迷している。この日のアウェー・広島戦では2-1と逆転に成功した直後の後半39分過ぎから2失点し連敗。リーグ戦は通算5勝7敗となった。ナビスコ杯は3戦全敗で予選リーグB組最下位。そこからの“逆襲”を任された指揮官は「ただ守るだけのサッカーは本意ではない。攻撃的なサッカーが自分の趣向的にある。それが神戸に適応するかはまた別、選手のプレースタイルを尊重して、新しい戦い方にチャレンジしていきたい」。さらに「もう一度、アジアの頂点に立ちたい。これまでの経験をすべて神戸にぶつけていきたい」と、意欲をみせた。

 西野新監督は22日の練習から指揮を執り、26日の鹿島戦(ホームズ)で初采配を振るう。多くのタイトルをつかんだその手腕で、チーム再建にとりかかる。

 ▽三木谷浩史・神戸会長の話 野球、サッカー界の監督と星の数ほど会ってきたが、西野さんほど負けん気の強い人はいない。最高の人材をゲットできた。全面的にバックアップしたい。

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2012年5月19日のニュース