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柏 崖っ縁から2発で決勝トーナメント初進出

[ 2012年5月16日 06:00 ]

決勝トーナメント進出を決め、タッチを交わす柏イレブン

ACL1次リーグH組 柏2―0全北

(5月15日 全州W杯)
 1次リーグの最終戦が15日に各地で行われ、H組の柏はアウェーで全北(韓国)を2―0で破って2位となり、初出場で決勝トーナメント進出を決めた。後半4分にレアンドロ・ドミンゲス(28)が先制すると、同17分には日本代表FW田中順也(24)が貴重な追加点を挙げ、逃げ切った。
【試合結果 H組】

 崖っ縁から生き残った。引き分け以下で敗退が決まる一戦で、貴重なダメ押し弾で勝利を引き寄せたのは田中だった。1―0の後半17分、レアンドロ・ドミンゲスのシュートは右ポストにはじかれたが、詰めていた田中が冷静に右足で押し込んだ。欲しかった追加点について「相手の嫌なところに入ろうと思った。いろんなところに顔を出すようにした」と振り返った。

 昨季13得点を挙げ優勝の立役者になり、日本代表に選出されたレフティー。今季は調子が上がらず、もんもんとする日々を過ごした。1日のACL第5戦のブリラム戦はベンチを外れ、ピメンテウ・フィジカルコーチの特別メニューで走り込んで体をつくり直した。「切れは戻ってきた。でもそれを気にしすぎてはダメ」。平常心を強調していたが、直後の広島戦で開幕戦以来のゴールを決めると、この日はACL3点目。ゴールへの感覚が研ぎ澄まされてきた。

 柏は第4節終了時に、H組の最下位まで沈んだが、第5戦に続く2連勝で決勝トーナメント進出を決めた。ネルシーニョ監督は「最後まで守備の組織が崩れず、攻撃もいいタイミングで点を取れた。勝ちに値するプレーができた」と胸をなで下ろした。

 決勝トーナメント1回戦はF組1位と対戦。16日の蔚山―FC東京の結果で相手が決定する。アウェーでの一発勝負は厳しい戦いが予想されるが、復調した田中がJリーグの昨季王者・柏の起爆剤になる。

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