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ザック監督 五輪OA枠使用に難色 W杯予選を最優先

[ 2012年5月5日 06:00 ]

ロンドン五輪でのオーバーエージ(OA)枠使用に難色を示している日本代表のザッケローニ監督

 日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(59)がU―23日本代表のロンドン五輪(7月26日~8月11日)でのオーバーエージ(OA)枠使用に難色を示していることが4日、分かった。

 日本代表の主力組が招集されれば疲労が蓄積し、9月のW杯最終予選に支障を来すとの見方から、前向きではないという。今後はU―23日本代表の関塚隆監督(51)を含めた話し合いが行われるが、最強メンバーが組めない可能性も出てきた。

 関塚ジャパンにまさかの「待った」が掛かった。複数の協会関係者によると、ザッケローニ監督は主力選手をOA枠でロンドン五輪に派遣することは、9月のW杯最終予選を考えると日程的に厳しいと主張しているという。OA枠にはオランダで活躍する吉田らが候補に挙がっていた。

 W杯最終予選は6月に3試合を消化し、五輪後の9月にも元日本代表監督のジーコ監督が率いるイラクとの対戦などを控えている。同3次予選では欧州組のコンディション不良もあり、最後の2試合は連敗した。

 ロンドン五輪に主力組の選手が招集されれば疲労蓄積は必至でチーム力低下の恐れもある。また、イタリア人指揮官は五輪をW杯や欧州CLに比べて価値がそれほど高くない大会ととらえており、A代表優先が当然という認識を抱いている。

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2012年5月5日のニュース