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新潟浮上の鍵にぎるSB金珍洙 酒井高の“後釜”期待

[ 2012年4月29日 06:00 ]

<新潟・仙台>後半、ボールをキープする新潟DF金珍洙(キムジンス)

J1第8節 新潟0-1仙台

(4月28日 東北電ス)
 新潟浮上のキーマンは若き左サイドバック金珍洙(キムジンス)(19)だ。仙台戦でもウイルソンや3戦連続得点していた関口らを激しい当たりで封じた。「個々の力のある選手をしっかりDFラインで守れていた。勝てなかったのが悔しい」。手応えと悔しさが交錯した。

 韓国では各年代の代表に招集されU―17W杯、U―20W杯に出場。昨年はU―22代表に選出された。「Jリーグに行きたい」夢を持っていたが、韓国・新葛高卒業後はオファーが来ず慶熙大へ進学。念願かなって今季から新潟に入団。酒井高徳(シュツットガルト)の後釜として開幕から8試合連続で先発している。

 ドリブル突破からの精度の高いクロスが持ち味。開幕直後は「運動量や細かいプレースタイルに頭が混乱している」と機能せず「寝る時も考えてしまってなかなか寝付けなかった」。だが日本語が上達し周囲と意思の疎通ができるようになり自分らしさも取り戻した。

 この日は父・ジョンソップさん(43)が来日し観戦。「父にいい姿を見せたかったんですが」。毎日のように電話で話すほど仲が良い父を喜ばせるための目標は「14年のW杯出場」。そのために「新潟で活躍したら、きっとチャンスが来る」と信じてまい進する。

 ▽金 珍洙(キム・ジンス)1992年6月13日、韓国・水原市出身の19歳。10歳でサッカーを始め、幼少期はテコンドーもやっていた。新葛高―慶熙大。韓国ではU―17、U―19、U―20、U―22代表。1メートル76、67キロ。利き足は左。血液型A。

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2012年4月29日のニュース