×

風間フロンターレ 屈辱の初陣…ホームで6年ぶりの4失点

[ 2012年4月29日 06:00 ]

<川崎F・広島>中村(左)に声をかける川崎F・風間監督

J1第8節 川崎F1-4広島

(4月28日 等々力)
 初采配を終えた川崎Fの風間新監督は腕を組み、首をかしげた。古巣の広島に1―4。ホロ苦い初陣となった。等々力での4失点は06年9月17日の磐田戦以来6年ぶり。ホーム広島戦では12年ぶりの黒星だった。24日に初指導してから準備期間は4日。指揮官は「短い時間だったが、選手は(教えたことを)意識してやってくれた。でも失点は中盤でボールを取られたから。横パスのミスをなくさないと。辛抱強くやっていきたい」と課題を挙げた。

 それでも風間イズムは見えた。実践したのは右サイドバックの伊藤だ。0―1の前半33分、中央の中村へ渡してゴール前へ走る。再び中村からボールを受けると、左足でゴールへ流し込んだ。09年8月30日清水戦以来3年ぶりの得点。「まぐれですけどね。(監督に)“前に行く姿勢を持て”と練習から言われていた」。忠実に教えを守り、一発を決めた。

 完敗にも選手は前を向く。中村は「今までと、この4日間は全然違う。試合が終わった後も(雰囲気が)暗いというより、前進していこうという感じだった。自信を持って、練習していきたい」。初めてセンターバックで先発した稲本も「監督を信じてやっていくしかない」。次節は5月3日、磐田戦(等々力)。中4日と時間は少ないが、着実に進化した姿を見せるつもりだ。

 ≪J1初采配でワーストタイ記録≫川崎F・風間新監督がJ1初采配で古巣の広島相手に1―4で敗戦。J1シーズン途中でのJ初采配監督は風間監督が通算76人目。初戦の成績を見ると通算26勝8分け42敗で勝率・382と良くない。4失点は今季チームワーストで、初采配としては8度目のワーストタイ記録。

続きを表示

この記事のフォト

2012年4月29日のニュース