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46日ぶりにピッチへ!沢 先発起用を監督が通達

[ 2012年4月15日 06:00 ]

兵庫県内で調整を行ったINAC神戸のMF沢

なでしこリーグ第1節 INAC神戸―大阪高槻

(4月15日)
 沢が46日ぶりにピッチに立つ。なでしこリーグは15日、開幕する。良性発作性頭位めまい症からの復帰を目指すINAC神戸のMF沢穂希(33)は14日、兵庫県三木市内で調整を行った。出場の可否は最終的には当日に沢本人が判断することになるが、星川敬監督(35)は起用する方針を既に通達した。大阪高槻との開幕戦で復活の一歩をしるすことになる。

 沢が準備を整えた。開幕戦前日の最終調整。仲のいい大野とじゃれ合いながら始まった練習は、パス回しやミニゲームなど軽めのメニューで約1時間で終わった。非公開で行われたセットプレーの練習には参加しなかったもようで、ヘディングへの不安が解消されたわけではない。それでもミニゲームでは頭で合わせる場面もあり、出場への支障はなくなった。

 今週の練習を見て判断するとしていた星川監督は「きょう(14日)の治療を終えて、当日の状態を見ながらになるが、出すつもりでやっているということは伝わっている」と既に開幕戦で起用する方針を沢に通達したことを明かした。あとは本人次第だが、7日の大阪桐蔭高との練習試合にも出場し、この1週間はフルメニューをこなしており、開幕戦で復帰することになりそうだ。

 2月のINAC神戸のスペイン遠征中に右ふくらはぎを肉離れ。2~3月のなでしこジャパンのポルトガル遠征中に体調不良となり帰国後に良性発作性頭位めまい症と診断された。立て続けにアクシデントに見舞われた。めまい症はストレスが原因の一つとも言われている。そのため沢は3月14日にチーム合流以降コメントを控えリハビリに専念してきた。チームによると、開幕戦に出場した場合は久しぶりに取材対応する予定という。

 試合出場は2月29日のアルガルベ杯ノルウェー戦以来、実に46日ぶり。ポニーテールをなびかせて、ピッチで躍動する姿をみんなが待っている。

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2012年4月15日のニュース