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香川、清武、宮市 五輪&W杯最終予選に“W招集”も

[ 2012年4月13日 06:00 ]

ロンドン五輪とW杯最終予選“ダブル招集”の対象となったドルトムントの香川(右)

 なりふり構わぬ最強布陣でロンドン五輪に臨む!日本サッカー協会の強化幹部は12日、東京都文京区のJFAハウスで開かれたJリーグ契約担当者会議に出席。ロンドン五輪の選手招集について6月のW杯アジア最終予選に招集されるA代表組も招集の対象となること、またオーバーエージ(OA)枠を採用する方針を明言。各クラブに協力を要請した。

 原博実技術委員長らサッカー協会幹部は、この日、Jリーグ6クラブの強化担当者らが出席した会議に参加。会議終了後に、ロンドン五輪を戦うU―23日本代表に関して「6月のW杯アジア最終予選と7月のロンドン五輪は別大会。(同じ選手を)両方に呼ぶ可能性があることを伝えました」と明言した。

 当然、23歳以下でA代表でも活躍する選手は存在する。C大阪の清武弘嗣、ドルトムントの香川真司、ボルトンの宮市亮らが“ダブル招集”の対象となる。FIFA(国際サッカー連盟)は今月に入り23歳以下の選手が五輪に初招集された場合、クラブに派遣義務が発生することを決定。あるクラブ関係者によれば、日本協会はそれを盾にして協力を要請していきたい意向だという。

 五輪代表に関しては、常に24歳以上のOA枠の適用問題が絡んでくるが、原委員長は「会議の中でOA枠を使う方針も初めて各クラブに伝えた」と明かした。五輪に向けては既に100人近い選手の登録を完了。そこには欧州組を含め、国内外の24歳以上の選手も数多く名を連ねている。6月中旬に40人まで絞り、同下旬の合宿で最終選考し、6月下旬にも最終メンバーを発表する見込みとなった。

 選手の招集に関しては、協会側は今後も5~6クラブごとの会議を開き、粘り強く協力を要請していく。だがダブル招集となれば、その選手は2カ月近くも拘束されることになり、クラブ側の反発は必至。ある関係者は「該当クラブはたまったもんじゃない」と苦笑いした。最強布陣結成に向け、日本協会とクラブの綱引きが激化しそうだ。

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