宮吉、存在感キラリ　積極的な動きでアシストマーク

＜Ｕ―２３代表候補合宿＞軽快な動きを見せるＦＷ宮吉

Ｕ―２３代表候補合宿

　初招集のＦＷ宮吉拓実（１９＝京都）が唯一の得点をアシストした。控え組ながら積極的な動きを見せた“プラチナ世代”のＦＷは、１日に実施される仙台との練習試合にも意欲的。逆転で五輪切符をつかむために、この一戦で猛アピールに出る。

　低調に終わった１１対１１の練習で、サブ組の宮吉が唯一の見せ場を作った。２本目の１２分にＭＦ水沼からのパスをペナルティーエリア付近で受けると、ＦＷ杉本へ絶妙のスルーパス。同学年の長身ＦＷのゴールをアシストし存在感を放った。

　今回が初招集とはいえ、ロンドン五輪のメンバー入りへ意欲は十分だ。「これを逃したら年齢的に自分は五輪に出られなくなる。チャンスがある限り狙いたい」。１本目は左ＭＦを任されるなど本来のポジションではなかったが、必死に戦術理解につとめた。

　１１日の合宿最終日には仙台との練習試合が控える。かつて京都でともにプレーし、今は仙台に所属する元日本代表ＦＷ柳沢とも連絡を取り合った。「内容は秘密ですけど…。今は試合に集中してます」。途中出場が濃厚ながら、わずかな時間でも真価を発揮する。