×

清武 今季初ゴール!関塚監督に「エース健在」見せつけた

[ 2012年4月8日 06:00 ]

<大宮・C大阪>後半8分、PKを決めたC大阪・清武は扇原(左)と喜び合う

J1第5節 C大阪3-0大宮

(4月7日 NACK)
 各地で8試合が行われ、C大阪は敵地で大宮に3―0で快勝。後半8分にエースのMF清武弘嗣(22)が自ら倒されて得たPKを決めて今季初ゴールを挙げると、同10分には2点目の起点となる働き。左ふくらはぎ痛の影響で、9日に始まるU―23日本代表候補の合宿には招集されなかったが、同代表の関塚隆監督(51)が視察する前で、健在ぶりを見せつけた。

 無心で右足を振り抜いた。0―0で迎えた後半8分、清武は自らが倒されて得たPKのキッカーに名乗り出た。「チャンスは自分で蹴るようにしているので…。蹴るまで時間があっていろいろ考えたけど、自然とあっちにいった」。GK北野にコースは読まれながら、右隅を狙ったボールがゴールへと吸い込まれる。背番号8の今季初得点が均衡を破る先制弾となった。

 2分後には追加点の起点となる働きを見せた。左サイドでボールを持つと、ペナルティーエリア内へ走り込んだFWケンペスへ絶妙なパス。そのケンペスからボールを受けたU-23韓国代表MFキム・ボギョンが大宮を突き放す追加点を挙げた。「ああいうタイミングでボールを入れたら相手も嫌だろうなと思った」と、清武はしてやったりの表情だ。

 5日に左ふくらはぎに違和感を訴え、大阪市内の病院で精密検査。診断に異常は見られなかったものの、大事を取る形で9日から始まるU―23日本代表候補合宿への招集は見送られた。ただ、調整は十分に重ねていることはプレーで実証してみせた。前半26分には「エラシコ」と呼ばれる高難度のフェイントを繰り出すなど、視察に訪れた同代表の関塚監督の前で存在感を見せつけた。

 チームの3発圧勝を呼ぶ活躍。しかも、大分時代からの先輩でもあるMF高橋がケガから259日ぶりに復帰を飾った一戦だった。後輩の頼もしい姿に高橋も「PKを外すんじゃないかと心配してたけど…。今の清武さんは違いますね」とちゃめっ気たっぷりに笑った。勢いに乗る若いチームのなかで、エースはまだまだ光を放ち続ける。

続きを表示

この記事のフォト

2012年4月8日のニュース