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独専門誌が報道…清武、ニュルンベルク移籍決定的!

[ 2012年3月30日 06:00 ]

ニュルンベルク移籍が決定的となったと報じられた清武

 C大阪の日本代表MF清武弘嗣(22)が今夏、ドイツ1部のニュルンベルクへ移籍することが決定的になったと、29日付のドイツのサッカー専門誌キッカーが報じた。同誌によると、移籍金は約100万ユーロ(約1億900万円)で、移籍は近日中に発表されるという。また、バイエルンMのMF宇佐美貴史(19)も今夏のニュルンベルク移籍へ前向きな姿勢を示しており、日本の将来を担う2人がドイツでコンビを組む可能性もある。

 日本代表のホープ、そして五輪代表のエースが今夏、活躍の場を日本からドイツへ移すことになりそうだ。移籍先はリーグ9度の優勝を誇るドイツ1部の古豪ニュルンベルク。ドイツのサッカー専門誌キッカーは29日付で、「ニュルンベルクと清武(との交渉)はパーフェクト」との見出しで報道。「清武との契約はまとまりつつある」とした上で「このMFの移籍金は100万ユーロほどで、まもなく正式発表されるだろう」と移籍が決定的となったことを伝えた。

 新天地で清武は日本人選手とコンビを組む可能性がある。相棒候補はバイエルンMの宇佐美と、ドイツ2部ボーフムのMF乾だ。宇佐美は20日付のドイツ全国紙ビルトで、ニュルンベルク移籍について口頭で合意していると報じられた。28日の欧州CLマルセイユ戦はベンチ外だったが、試合後に「今のところ(報道の)内容は間違っていない。前向きに考えている」と認めた上で「(移籍交渉は)進行していると思う。魅力を感じているところもある」と交渉が順調なことを示唆した。一方の乾について、キッカー誌は移籍金が約300万ユーロ(約3億2700万円)でニュルンベルクには高額すぎると報じている。

 ニュルンベルクは現在11位につけているが、総得点は18チーム中17位で得点力不足は明らか。バーダー・スポーツディレクターは「日本人は攻撃面で優秀」と話しており、弱点解消の切り札として、日本を代表する若手の攻撃的MFを獲得しようとしている。ともにロンドン五輪出場を目指す清武、宇佐美がコンビを組めば、ニュルンベルクの攻撃力を一気に高めるインパクトになることは間違いない。

 ◆清武 弘嗣(きよたけ・ひろし)1989年(平元)11月12日、大分市生まれの22歳。U―15から大分の下部組織に所属して08年にトップチーム昇格。同年8月9日の清水戦でJ初出場して初得点も記録。10年にC大阪へ移籍。U―15から各年代の日本代表に選出され、ロンドン五輪アジア予選は4試合2得点。A代表は11年8月10日の親善試合・韓国戦で初出場し、2アシストを記録した。国際Aマッチは5試合無得点。家族は真梨子夫人と昨年11月に生まれた長男・真俊(しゅん)くん。1メートル72、66キロ。血液型O。

 ▽ニュルンベルク 1900年創立。本拠地はドイツ南部のバイエルン州ニュルンベルク。リーグ戦9度、カップ戦4度の優勝を誇る古豪だが、最後のリーグ制覇となった67~68年以降は低迷して1部と2部を往復している。ホームスタジアムはイージークレジット・シュタディオン(4万6700人収容)。

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2012年3月30日のニュース