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バルサ CL30戦ぶり無得点…ミラン圧倒も手痛いドロー

[ 2012年3月30日 06:00 ]

<ACミラン・バルセロナ>ネスタの体を張った守りに止められるメッシ(左)

欧州CK準々決勝第1戦 バルセロナ0-0ACミラン

(3月28日)
 2試合が28日に行われ、連覇を狙うバルセロナは敵地でACミランと0―0で引き分けた。優位に試合を進めながらアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(24)ら強力攻撃陣が不発に終わり、09年11月から続いていたCL連続試合得点が29試合でストップ。4月3日の第2戦へ不安を残した。

 優勝回数を合わせると10度に達する名門対決は0―0の引き分け。しかし、対照的な反応が結果の意味を物語っていた。ACミランのアッレグリ監督が「偉大だった」と選手を持ち上げた一方で、バルセロナは不満や複雑な反応のオンパレード。代表戦も含めた連続試合得点が9で途絶えたメッシは「勝たなければならなかった」と漏らした。

 開始直後こそピンチを迎えたバルサだが、徐々にペースをつかんだ。相手を押し込んで再三の好機。先制は時間の問題と思われた。が、前半15分にサンチェスがGKに倒されてPK獲得と思われた場面は流され、2分後にメッシがネットを揺らした際はオフサイドの判定。後半33分の左CKでプジョルがユニホームを引っ張られ、43分にはメッシが相手選手2人に挟まれて転倒も、PK判定はない。敵地ながらボール支配率62%と圧倒し、シュート数も17―5。それでもCLで30試合ぶりに無得点に終わり、怒りはピッチに向けられた。

 パスが生命線のバルサには芝を刈り込み、ボールの走りを良くするため水分を十分含ませることが理想となる。しかし、ダニエウ・アウベスは傷みが激しくスパイクでめくれた芝に「いも畑」と吐き捨て、ピケは「ミランは試合前に水をまかずパスワークを損ねた。小ざかしいトリック」と糾弾。選手が足を取られる場面もあり、グアルディオラ監督も「素晴らしい競技場にピッチが見合ってない」とUEFAに正式に抗議したが、試合結果が変わることはない。

 第2戦はホームで迎えるが、失点は相手にとって価値あるアウェーゴール。0―0以外の引き分けは敗退を意味し、指揮官は「勝ち抜けには2点以上が必要になる」と強調した。連覇に向けて最初の関門となりそうだ。

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