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狙いは沢、岩清水の代役探し 初招集・上辻は左サイドが本職

[ 2012年3月23日 17:59 ]

 4月のキリンチャレンジ杯・米国戦(1日)、ブラジル戦(5日)に臨むなでしこジャパンのメンバーが発表され、アルガルベ杯のメンバーから沢や岩清水ら5人が外れ、新たにDF4人とMF3人の計7人が入った。明確に見える狙いは、岩清水と沢のバックアップメンバー探しだ。

 復帰した矢野は浦和でセンターバックを務める。川村と長船はともに長身で川村は強さ、長船は速さがあり、熊谷や宇津木とコンビを組みそうだ。南山はMF、DFの複数ポジションをこなす。

 中盤3人はいずれも攻撃的な選手。上尾野辺と中野はともに左利きで、初選出の上辻も左サイドが本職。普段は左の攻撃的MFを務める宮間を守備的MFに入れることを見据えての人選といえそうだ。

 佐々木監督が「ベストメンバープラス新しい選手で、どれだけできるか。そういう方向に切り替えた」と言うように、今大会から顔触れをある程度固定するとの方針は、沢らの不在で狂った。その中でも「米国はパワー、スピード、高さ。ブラジルは個の技術。それをグループで消すことも上げていきたい」とチーム熟成も並行して進める方針を示した。

 強豪に対して日本の戦術をどれだけ新戦力が理解し、ピッチで表現できるか。ロンドン五輪の代表18人をめぐる争いは、最終局面を迎える。

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2012年3月23日のニュース