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柏 5発でACL1勝!本拠初の国際大会で韓国王者を一蹴

[ 2012年3月22日 06:00 ]

<柏・全北現代>前半40分、柏・那須が先制ゴールを決めてガッツポーズ

ACL1次リーグH組 柏5-1全北

(3月21日 柏)
 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は21日に各地で1次リーグ第2戦が行われ、H組で昨季J1王者の柏はホームで昨季Kリーグ王者の全北(韓国)を5―1で破り、ACL初勝利を挙げた。新加入のDF那須大亮(30)が前半40分、FKを頭で合わせて先制。前半ロスタイムに2点、後半終了間際にも2点を奪って大勝した。

 公式戦3戦勝ちなしの柏がACLのホーム初戦で爆発した。口火を切ったのが磐田から新加入の那須だった。前半40分、ジョルジ・ワグネルが放ったFKにニアサイドに詰め「ドンピシャでした」と頭を合わせて先制。この一発で勢いに乗り、同ロスタイムにレアンドロ・ドミンゲスが2点、後半終了間際にも2点を追加し、昨季Kリーグ王者でACL準優勝の全北から勝ち点3を奪った。

 先制点は研究の成果だった。DF近藤が右太腿を痛めたため、那須は17日の浦和戦で初先発となったが、チャンスに決め切れずに0―1で敗れた。「浦和戦でセットプレーのチャンスがたくさんあった。ジョルジやレアンドロの(キックの)軌道を研究して、この辺に来るなと思っていたら、その通りに来た」。守備でも1対1のピンチに体を投げ出してスライディングするなど集中力を切らさなかった。「気になったら近藤や増嶋に柏ではどう対処しているのか聞いて、VTRで見返してイメージしてきた」。チームに早く順応するための努力が実を結んだ。

 本拠地での初の国際大会で挙げた歴史的1勝。小学校時代から柏の下部組織で育ったU―23日本代表の酒井は「ACL開催を夢見ていた。まさかできるとは思っていなかったので不思議な感じ」と感慨深げだった。新戦力のゴールから奪った大量5得点。昨季王者が新たな武器を加え、勢いを取り戻すきっかけをつかんだ。  

 ▼全北・李興実監督 アウェーで守備的に戦うために前半は3―4―3のシステムにしたが…。監督として選手に申し訳ないことをした。1―5という結果の責任は全て監督にある。

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