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大迫 今季初ゴール!「ジョルジ鹿島」連覇へ好発進

[ 2012年3月21日 06:00 ]

<鹿島・神戸>今季初ゴールを記録した鹿島の大迫

ナビスコ杯予選リーググループB 鹿島2-0神戸

(3月20日 カシマ)
 20日に開幕し、昨季覇者の鹿島はホームで神戸に2―0で快勝した。U―23日本代表FW大迫勇也(21)が前半20分に左CKを頭で合わせて今季初ゴールを記録。昨季から続くナビスコ杯の連続得点をクラブタイ記録の4に伸ばした。今季から就任したジョルジーニョ監督(47)は公式戦3試合目で初白星。リーグ戦は開幕2連敗で出遅れたが、大会連覇に向けて好発進した。

 誰よりも先に落下点を捉えた。0―0で迎えた前半20分、大迫が小笠原の左CKに反応した。ニアサイドに走り込み相手DFよりも早くジャンプ。体をひねりながら頭を振りネットを揺らした。今季公式戦3試合目で生まれた待望の初ゴール。「やっと点を取れた。ゴールは練習通りの形。相手の守備がゾーンだったので、うまくニアサイドに入れた」と胸を張った。

 先制弾の瞬間、ベンチではジョルジーニョ監督が拳を突き上げていた。昨季ブラジル年間優秀監督賞2位に選出され、満を持して古巣に戻ってきたが、リーグ戦では開幕から2連敗発進。公式戦3試合目でようやく初白星をつかみ「リーグ戦でもカップ戦でも日本で勝つことの難しさを実感している。選手がスパイクの爪先までハートを込めて戦ってくれた」と安どの表情を浮かべた。

 采配が的中した。ジョルジーニョ監督は、昨季までCKの際にGKの前に立つ役割を担っていた大迫にニアサイドに飛び込むよう指示。2月22日のロンドン五輪アジア最終予選マレーシア戦で右FKをニアで頭で合わせて得点した背番号9の嗅覚を買っての抜てきだった。指揮官の期待に応え、大迫は昨季から続くナビスコ杯の連続得点を4試合に更新。くしくも97年にジョルジーニョ監督が樹立した数字に並ぶクラブタイ記録となった。

 リーグ戦は出遅れたが、連覇を狙うナビスコ杯は新監督と次代を担うエースがきっちりと仕事を果たして好発進。大迫は「まだまだ決められる場面はあったし、最低2点は取りたかった。リーグ戦でも、これからどんどん勝ち続けたい」と前を向いた。上昇気流に乗るためにも、24日の次戦リーグ広島戦が重要な戦いとなる。

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2012年3月21日のニュース