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大津、清武と初共演 指揮官決断、縦横で共存可能

[ 2012年3月12日 06:00 ]

笑顔を見せる(左から)清武、吉田、大津

五輪アジア最終予選・C組 日本―バーレーン

(3月14日 国立)
 14日のロンドン五輪アジア最終予選バーレーン戦(国立)に臨むU―23日本代表が11日、都内で合宿をスタートした。関塚隆監督(51)は早速、追加招集のFW大津祐樹(21)、MF清武弘嗣(22)の公式戦での“初共演”を示唆。引き分け以上で五輪出場が決まる一戦で、同世代の攻撃陣を代表する新コンビがロンドン切符を手繰り寄せる。

 「魅惑のコンビ」でロンドン切符をつかむ。追加招集を受け、ドイツから合流した大津が初めて清武と同時にピッチに立つ可能性が高まった。合宿初日から2人の動きに目を光らせた関塚監督は瞬時に決断した。「2人の合流は力強い。公式戦で共存はなかったが(バーレーン戦では)可能性はある」。確信に近い口調だった。

 最後までピッチに残りシュート練習に精を出した大津には、早くも共存のイメージがある。「清武は視野が広いし凄くいい選手。自分が使われることもできるし、使うこともできる。楽しみ」。2列目での共存はもちろん、大津がFW、清武がMFという縦のコンビも考えられる。いずれにしても、大津の爆発的なスピードは清武のパスによりパワーアップする。

 大津にとっては待望の舞台だ。昨夏、主戦場をドイツに移したことで、招集の拘束力のないU―23日本代表への参加機会は激減。2月のマレーシア戦では一度は追加招集が発表されながら、ボルシアMGのチーム事情により直前で頓挫した経緯もある。それだけに「いつも合流したい気持ちはある。しっかり結果を出して、クラブに恩返ししたい」と誓った。

 くしくも3月11日の帰国、合流。水戸出身で少年時代を鹿島の下部組織で育った大津にとって東日本大震災は人ごとではない。「特別な思いがある。勝って日本中に元気を与えられるように頑張る」。バーレーン戦は引き分け以上でC組1位が確定し、ロンドン五輪出場権を手中にする。会場は過去3大会連続で五輪出場を決めた国立。公式戦で初結成となる魅惑のコンビが、聖地から日本中に元気と勇気を発信する。

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