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中村俊輔 主将2年目の自覚 オフ無休で1年働ける肉体つくった

[ 2012年3月10日 07:43 ]

横浜浮沈のカギを握るMF中村俊輔

J1注目の男 横浜MF中村俊輔

 J1通算109得点を誇る新加入のFWマルキーニョス、レンタル先のJ2愛媛から復帰したU―23日本代表FW斎藤ら注目選手は数多いが、横浜浮沈のカギを握る男といえば、エースMFの中村俊輔(32)だ。

 今季も昨季に続き主将に就任。言葉でなくプレーで引っ張るタイプだが、チームを思う気持ちは人一倍強くなっている。昨季はよりリラックスしてゲームに臨む目的で、試合前のロッカルームで音楽を流すことを提案。今季もプレーの共通意識を深めるため、クラブハウスのトレーニングルームにサッカーの映像を流すTVの設置を提案した。「バルセロナとかの映像を見て、選手同士がちょっと話すだけでも全然違う」。中村は効果を期待する。

 昨季は8月に左膝内側じん帯を負傷し、約1カ月の離脱。チームはその間に急降下しただけに、中村が1年間ケガなく働けることもチームにとっては重要となる。主将としての自覚からか、中村はオフの自主トレにも力を入れた。完全休日はほとんど取らず、練習場以外でも自宅周辺の走り込みを意欲的に行うなど、ケガをしない体作りにも着手した。

 今季は得意のセットプレーにもより力を入れる。「的がボンバー(中沢)と(栗原)勇蔵しかないから、ショートコーナーとかいろいろなアイデアを出していく」。樋口監督も昨季よりセットプレーの練習を増やす意向を示唆しており、今季は直接FKも含め、中村の左足から数多くのゴールが生まれることが期待される。主将2年目を迎えた希代のレフティーから今季も目が離せない。 

 ◇中村 俊輔(なかむら・しゅんすけ)1978年(昭53)6月24日、横浜市生まれの33歳。97年に桐光学園高から横浜入り。02年7月にセリエAレジーナに移籍し、セルティック、エスパニョールを経て10年2月に横浜復帰。日本代表は98試合24得点。W杯出場2回。1メートル78、73キロ。血液型O。利き足は左。

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2012年3月10日のニュース