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仙台VS鹿島 20年目のJ1開幕戦で“被災クラブ対決”

[ 2012年3月8日 18:25 ]

開幕戦を控え、練習中に柳沢(手前)、関口(右)と話す仙台・手倉森監督

 20年目のJリーグは10日にJ1が開幕し、東日本大震災から1年となる11日の前日に、被災地クラブの仙台と鹿島がユアテックスタジアム仙台で対戦する。

 仙台は昨年3月12日にホーム初戦を迎えるはずだった。だが、その前日に震災に見舞われ、リーグは約1カ月半にわたって中断した。手倉森監督は8日の練習後に「去年のことを思い出す。まずは無事に開幕の笛が鳴ることを祈りたい」と話した。

 昨季は過去最高の4位に躍進した。「われわれがたくましく戦っている姿を見せて、日本はどんどん復興に向かうんだという姿勢を示したい」と新シーズンへ強い口調で決意を述べた。

 一方、鹿島のMF小笠原は出身地の岩手県の被災地を訪れるなど、積極的に支援活動を続けている。自身プロ15年目の開幕戦に向け「ベガルタが相手だから特別な思いはある。震災を忘れてほしくないから、仙台と一緒に優勝争いをしていきたい」と目標を掲げる。

 今季から指揮するジョルジーニョ新監督の思いも同じだ。「われわれはピッチでいいプレーをすることで、茨城や宮城の人たちに喜びや楽しみ、夢を与えたい」と使命感を口にした。

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