初ボランチ宮間MVP獲得「誇りを持ちたい」

[ 2012年3月8日 06:00 ]

<日本・ドイツ>ボールをキープする宮間(中)

アルガルベ杯決勝 日本3-4ドイツ

(3月7日 ファロ)
 最後の最後に力尽き、優勝は逃した。主将の宮間は「最後まで諦めずに戦ったが、優勝できなくて凄く残念。ここまで来て優勝できなかったのは自分たち、自分の力不足」と肩を落とした。だが、質の高いプレーが評価されて大会MVPに選ばれた。

 沢の代役として今大会初めてボランチで先発。佐々木監督はパスの出し手を中盤の底に据え、ゲームをコントロールする策に打って出た。宮間はその期待に応えた。前半はドイツの攻勢に遭い、守備に追われる場面もあったが、持ち前のテクニックでボールを保持。本職の左MFに戻った後半は精度の高いパスで攻撃を組み立てた。後半終了間際の永里の同点弾は宮間が起点だった。

 新主将として臨んだ国際大会。前主将の沢が体調不良で離脱。「ここ(競技場)に来られない沢さんに余計な心配をかけたくない。私たちだけでは戦えないとも思わせたくなかった」。大黒柱を失ったチームを見事にまとめ上げた。新戦力、控え選手が活躍したのも、宮間のサポートがあったからだ。

 岡山湯郷でも強いキャプテンシーでチームをけん引する。ムードメーカーとして雰囲気づくりに努めるだけではない。常に周囲に気を配り、仲間が悩んでいることを敏感に感じ取ると、練習後に食事に誘い相談相手となる。膝をつき合わせて、納得するまで話し合う。所属クラブで培ったリーダーシップをなでしこジャパンでも発揮した。

 「内容は米国戦に比べると良くなかったけど、新しく組むメンバーと声を掛け合って、精いっぱいやったことに誇りを持ちたい」。敗戦に唇をかんだ新主将だが、言葉には充実感がにじんだ。宮間率いる新生なでしこジャパンがロンドンへ、確かな一歩をしるした。

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