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“2代目槙野” 夢のW杯メンバー入りへ「DFでも10得点」

[ 2012年3月6日 15:53 ]

「今季は10得点を狙う」と宣言した広島のDF森脇亮太

J1注目の男 広島DF森脇 良太

 どこかで聞いたフレーズでも、心意気は本物だ。「攻撃にどんどん絡んでいきたい。DFでありながら10得点を取りたいんですよ」。今季から浦和へと加わったかつての同僚、日本代表DF槙野が常々語っていた言葉を、DF森脇良太(25)が2012年の目標としてぶち上げた。

 2代目の「DFW(DF+FW」は、当然ながら攻撃参加を最大の持ち味としている。森保新体制となった今季も、3バックの右サイドが主戦場となる。チームの宮崎キャンプでは右MFミキッチを追い越す動きを何度も見せるなど、背番号24の前線へのオーバーラップは健在だ。

 厳しい数字を自らに課すのは、夢をかなえる手段でもある。「W杯ブラジル大会のメンバーに何としても入りたい」。優勝を飾った昨年1月のアジア杯ではザックジャパンに追加招集。同6月の親善試合・ペルー戦で代表戦初出場を飾るなど、11年が飛躍の1年だったことは間違いない。

 ただ、代表で与えられているサイドバックのポジションにはDF長友ら海外組が多く存在する。自身も2月の親善試合・アイスランド戦(長居)で約8カ月ぶりに代表復帰を果たしながら、その5日後のW杯アジア3次予選・ウズベキスタン戦(豊田)に向けたメンバーには選ばれなかった。

 「本当に10点取らないと、口だけの男になってしまう。それだけ意気込みを持って戦いたい」。代表での厳しい競争に打ち勝つためにも、リーグ戦からアピールは必須。明るいキャラクターでムードメーカーも担う元気者が、最終ラインからゴール前へと駆け上がる。 

 ◇森脇 良太(もりわき・りょうた) 1986年(昭61)4月6日、広島県生まれの25歳。広島ユースから05年にトップ昇格。06、07年に愛媛へ期限付き移籍し08年に復帰。昨年6月の親善試合・ペルー戦で日本代表デビュー。利き足は右。1メートル77、75キロ。血液型AB。

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2012年3月6日のニュース