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W杯出場は4分だけ…苦悩乗り越えた「フィジカルモンスター」

[ 2012年3月6日 09:30 ]

<日本・米国>後半、競り合う高瀬(右)

アルガルベ杯1次リーグ最終戦 日本1-0米国

(3月5日 ファロ)
 日本に歴史的勝利をもたらしたのは、途中出場のFW高瀬だった。後半39分、CKからヘッドで決勝ゴール。ガッツポーズで喜んだ21歳は「五輪の選考もかかるこの時期に、結果を残せてよかった。代表で久々のゴールだし、ほっとしました」と、2010年5月以来の得点に笑顔を見せた。

 ピッチでは外国人にも当たり負けしない体力が売りの自称「フィジカルモンスター」。昨年の苦悩の時期だった。所属するINAC神戸ではパス回しを重視するチームの中で、出番を失う時期もあった。女子W杯出場は1試合で後半41分からだけ。中国での五輪予選後には「自分のプレーができていない」と人目もはばからず涙した。今は「開き直れるようになった」とプレーに迷いがなくなり、持ち味の力強さも生きている。

 「悩んだ時期があった分、世界一を決める大会で爆発できればいい」と高瀬。五輪本番での活躍を見据えて意気込んでいた。

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