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高瀬が殊勲弾!なでしこ 米国に勝利し決勝進出

[ 2012年3月6日 01:00 ]

<日本―米国>後半、先制のヘディングシュートを決める高瀬(左から2人目)

 サッカー女子の日本代表「なでしこジャパン」は5日、ポルトガルのファロでの国際大会、アルガルベ・カップの1次リーグ最終戦で米国代表を1―0で破り、B組1位で7日の決勝に進んだ。昨年の女子ワールドカップ(W杯)決勝のPK勝ちは記録上、引き分け扱いとなるため、米国から初勝利を挙げた。後半に高瀬愛実(INAC神戸)が左CKを頭で合わせて決勝点を挙げた。同じく五輪出場を決めている米国とは、日本が世界女王となった女子W杯決勝以来の一戦で、今夏のロンドン五輪へ弾みをつけた。対戦成績は日本の1勝4分け21敗。

 日本は宮間、岩清水らが先発メンバーに名を連ねたが、川澄はベンチスタート、沢は体調不良でベンチ外となった。沢の代役には、田中が入った。米国はワンバックらが先発。

 日本は序盤から、積極的な動きを見せ、再三シュートで米国ゴールを脅かす。一方、米国もセットプレーからモーガンがゴールネットを揺らすも、オフサイドの判定と、ヒヤリとする場面も。

 前半20分前後までは日本が運動量で米国を圧倒、チャンスを何度か作りだしたがゴールは奪えず。すると徐々に日本のプレッシャーに慣れてきた米国が反撃を開始。前半26分にはFWモーガンが後方からのロングボールに反応、DFラインの裏へ抜け出し強烈なシュートを放つ。しかし、幸運にもボールは右ポストをたたき得点は生まれず0-0のまま前半は終了した。

 後半、日本がメンバーを変えずにスタートしたのに対し、米国は一気に3枚変えでペースを握ろうとする。

 後半20分、日本が高瀬、宇津木、川澄を投入。代表100試合出場を果たした大野はここでベンチに下がる。

 ついに試合が動く!後半38分、日本が宮間からの左コーナーキックを高瀬がヘッドで合わせ待望の先制ゴールが生まれる。

 試合は米国のその後の猛攻を0点に抑えた日本が勝利し、アルガルベ杯決勝進出を決めた。

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