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荒れたピッチ、清武不在…大迫 逆境味方に泥臭く決める

[ 2012年2月5日 06:00 ]

シリアとの大一番へ向けて軽快な動きを見せるU―23日本代表FW大迫

 U―23日本代表は5日、シリアとの大一番に臨む。この試合で勝利し勝ち点3を加算すれば、22日のマレーシア戦で1位通過が決まる可能性が出てくる。エース清武の予選での完全離脱が濃厚となるなか、選手は一致団結を強調。1トップで先発が濃厚なFW大迫勇也(21=鹿島)は劣悪なピッチ環境をものともせず、がむしゃらに最終予選初ゴールを狙う。

 勝てば五輪切符に王手がかかる大一番を前にした関塚ジャパンに悲報が飛び込んできた。2日前まで行動を共にした清武が全治6週間と診断され、五輪予選の参加が不可能となった。しかし、前日会見では関塚監督も「残念ですが、まずはあす」とシリア戦に集中することを宣言。選手も「キヨ(清武)の分まで頑張る」とそれぞれが一致団結し、シリア戦勝利へモチベーションを高めた。

 この日午後に行われた試合前最後の練習。3日には大きな水たまりが見られるなど泥んこ馬場のようだったピッチは乾き始めたが、グラウンド状況が悪い中ではパスを回して相手の陣形を崩すサッカーも威力が半減することも予想される。アウェーの洗礼は必至な状況のなか、逆境にも全く動じないストライカーが控えていた。アンマン入り後、1トップで先発出場することが有力な大迫は「下は緩かったけど、自分は気にならなかった。むしろ相手がミスったボールを狙いに行きます」と自信をのぞかせた。

 人一倍がっちりした太腿は頼もしい限り。立っているだけでも外側広筋(太腿の外側)が隆々と盛り上がっているのが一目瞭然。足元が悪くても粘りの強い下半身を生かせれば、相手DFにも相当の脅威になることは間違いない。

 最終予選ではレギュラーに定着しながら、ここまで3試合ノーゴールと結果を残せていない。昨年11月の2試合でも急きょ招集され2得点を挙げたFW大津(ボルシアMG)に主役を奪われた。ケガ人が続出するなかで迎える敵地での消耗戦。今、エースに求められているのは泥くさーいゴールだ。

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2012年2月5日のニュース