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観客暴動、74人死亡…エジプトのサッカー場で「戦争」

[ 2012年2月3日 06:00 ]

グラウンドから逃げるアルアハリの選手たち

 エジプト北部ポートサイドのサッカー場で1日夜、試合直後に観客による暴動が発生し、同国保健省によると、74人が死亡、248人が負傷した。ロイター通信は少なくとも1000人が負傷したと報じた。エジプトでは昨年2月のムバラク政権崩壊後、警察の能力低下と治安悪化が目立っている。

 共同電によると、暴動は地元チームのアルマスリが首都カイロの強豪アルアハリを3―1で破った試合後に起きた。ロイターは目撃者の話として、アルアハリのファンがポートサイドを侮辱する横断幕を広げたのをきっかけに、アルマスリのファンがアルアハリの選手やファンを襲ったと伝えた。死者の多くは逃げようとした際の圧死。治安部隊は暴動にかかわったとして47人を逮捕した。

 アルアハリの選手の一人はテレビに「これはサッカーでなく戦争だ」と語った。エジプトのサッカー協会はリーグ戦を無期限に停止した。

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