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高地は大歓迎!U―23 シリア戦で“ミドル祭り”

[ 2012年2月1日 06:00 ]

ハンドは反則ですよ!!足でなく思わず手を出す永井

ロンドン五輪アジア最終予選 日本―シリア

(2月5日 ヨルダン・アンマン)
 高地は大歓迎だ。U―23日本代表は5日にロンドン五輪アジア最終予選でシリアと対戦する。シリアの政情不安などにより、会場は標高773メートルのヨルダン・アンマンとなるが、高地での試合経験を持つ関塚チルドレンの主力は自信満々。空気抵抗が少ないことを生かし、ボランチの山村和也(22=鹿島)らがミドルシュートでシリアゴールに襲いかかる。また、招集を予定していたFW大津祐樹(21=ボルシアMG)はクラブの意向により不参加が決まった。

 FW大津がいなくても、高地経験者がゴールを奪う。5日のシリア戦の開催地はヨルダンのアンマン。標高773メートルとはいえ、蹴ったボールが微妙に変化するのは否めない。一般的に、高地では酸素が少なく気圧が低いことなどから空気抵抗も少なくなる。そのため通常よりボールが飛ぶと言われている。だが関塚チルドレンは全く問題にしていなかった。

 標高2300メートルを超えるサヌア(イエメン)で行われた10年1月のアジア杯最終予選イエメン戦。メンバーにはGK権田、MF山村、MF山田、FW永井、FW大迫と関塚ジャパンの主力級5人が名を連ねた。山村と永井はW杯南アフリカ大会にサポートメンバーとして参加しており、標高1214メートルのプレトリアも経験している。それだけに高地対策は頭に入っている。

 「空気が薄いので、ボールが軽くなるような感じはある。シュート意識を高めていきたい」と話すのはボランチの山村。少ない空気抵抗を生かして、ミドルレンジから積極的にゴールを狙っていく考えだ。永井も「ボールにしっかり当てたい」とシュートの精度を高めることに意識を置いている。

 スタミナの不安もない。「イエメンは死ぬかと思った。それに比べれば大丈夫っす」と永井は余裕の表情。シリアにとっても国外での試合となるだけに、山田は「環境は相手も一緒」と冷静に分析していた。勝てば五輪切符獲得に大きく前進する一方で、敗れれば勝ち点で並ばれる天王山。環境に合わせたサッカーで勝ち点3をもぎ取りにいく。

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