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原口 みぞぎ弾!謹慎処分からの再出発アピール

[ 2012年1月30日 06:00 ]

<浦和・湘南>ゴールを決め、ガッツポーズをする浦和・原口

練習試合 浦和5―1湘南

 浦和の日本代表FW原口元気(20)が99日ぶりとなる“今季初得点”を決めた。宮崎での1次キャンプ7日目の29日、J2湘南と練習試合(30分×4)を行い、1得点2アシストの活躍。4―1の快勝に大きく貢献した。昨年末、チームメートを負傷させた問題行動で謹慎処分を受けたが、みそぎのゴールで再出発をアピールした。

 サッカーに飢えていた。原口は3―4―3の新布陣で左FWで先発。1本目の9分、ペナルティーエリア内でMF柏木の先制ゴールをアシスト。これで勢いに乗ると、28分にMF平川の右クロスを右足の豪快なダイレクトボレーでネットを揺らした。昨年10月22日の敵地・横浜戦以来となる99日ぶりのゴールに、無意識の内にガッツポーズが飛び出した。2本目の終了間際にはゴール前でFWポポの“移籍初ゴール”もお膳立てした。

 「やっぱりサッカーって楽しいな。試合に出るのは久しぶりだったけど、イメージ通りの形もつくれた」。その表情は喜びと充実感に満ちていた。最後の試合出場は昨年12月3日のリーグ最終戦。その1週間後の問題行動で全てが変わった。練習後の悪ふざけからDF岡本に左肩関節脱臼のケガを負わせ、以降の天皇杯は欠場。さらに、今夏のロンドン五輪を目指すU―23代表からも声が掛からなくなった。

 年が明け、ペトロヴィッチ新監督の下での出直しを誓った。「まだ五輪を諦めたわけじゃない。出場が決まれば本戦のおいしいところは自分がいただくつもり。そのためにはリーグでアピールしないと」。掲げた目標は自身初のリーグ2桁得点。「監督の目指すパスサッカーを習得すれば、プレーの幅も広がる」。落ちるところまで落ちれば、後は上がるだけ。24番が再び輝くためのスタートラインに立った。 

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