李　英デビューも不発…連係面に課題あり

ミルウォール戦の後半、競り合うサウサンプトンの李（左）

ＦＡ杯４回戦 サウサンプトン１－１ミルウォール

（1月28日）
　広島からイングランド２部サウサンプトンに移籍した日本代表ＦＷ李忠成（２６）が公式戦デビューを果たした。

　同じ２部のミルウォールと対戦したＦＡ杯４回戦で、１―０の後半１８分から２トップの一角として移籍後初出場。防戦一方となった展開もあって、シュートは打てなかったが「ボールを足元で受けて、裏に抜けることもできた。あの感じでいけば必ずシュートチャンスも出てくる。できるとは思う」と手応えをつかんだ。

　２６日の移籍会見からわずか２日での出場は指揮官からの大きな期待の表れ。アドキンス監督は「チームに合流したことが喜ばしい。彼の動きは特別で一級品。調子は良かったし、全てポジティブだ」と絶賛した。試合ではフリーでボールが来ない場面が２度あるなど連係に課題を残したが、積極的にチームに溶け込む努力をしている。

　新人歓迎の儀式では、ブルース・リーの物まねを披露し「ファニー（面白い）」と喝采を浴びた。「本当に優しいアットホームなチーム。これからもっと良いプレーができると思う」。プレミアリーグ昇格へ切り札として期待される点取り屋が、リーグ戦初陣となる３１日のカーディフ戦で初ゴールを狙う。