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背番「10」要求、減俸OK…本田 ラツィオと条件面合意?

[ 2012年1月21日 06:00 ]

ラツィオと条件面で合意したと報じられたCSKAモスクワのMF本田

 CSKAモスクワの日本代表MF本田圭佑(25)の移籍先の本命にセリエAの強豪ラツィオが浮上した。20日付のコリエレ・デロ・スポルト紙は、セリエAのラツィオが獲得を目指している本田サイドと条件面で合意に達したと報じた。移籍金をめぐるクラブ間交渉がまとまれば、今冬の移籍が実現するという。

 コリエレ・デロ・スポルト紙によると、18日深夜にラツィオのターレ強化部長とカルヴェーリ事務局長がローマからモスクワ入り。交渉では本田側が背番号10を要求した上で、現在の推定年俸300万ユーロ(約3億円)からの減俸を受け入れてラツィオ入りを希望したという。また、CSKAモスクワはオランダのAZからスウェーデン代表MFベルンブロームを獲得したと発表。本田放出に備えた戦力補強とも考えられる。あるメディアは交渉は10時間以上に及び、ラツィオのロティート会長がテレビ電話で参加する場面もあったと報じた。

 コリエレ紙によれば、クラブ間での交渉は合意に至っていないもようだ。ラツィオ側はまずはレンタル料200万ユーロ(約2億円)の半年間の期限付き移籍で獲得を目指し、そして、今夏に移籍金1000万ユーロ(約10億円)で完全移籍オファーを出す方針。しかし、CSKAモスクワ側の要求する移籍金は1600万ユーロ(約16億円)で金銭面の隔たりは大きい。ラツィオは外国人枠が埋まっているため、本田獲得にはGKカリーソ、FWマキンワ、DFガリードのいずれかを放出する必要もある。

 同紙は、代理人を務めるマイケル・スティーブンス氏の「本田にとってラツィオはうれしい選択肢。ただ、移籍が今冬なのか今夏になるのかは分からない」とのコメントも掲載した。一方で、ロシア紙スポーツ・エクスプレス(電子版)は20日、両クラブは合意できないまま移籍交渉が終了したと報じた。だが、来週にも交渉を再開するという情報もあり、予断は許さない。移籍のリミットは1月いっぱいあるだけに、本田の動向には引き続き注目が集まる。

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2012年1月21日のニュース