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ライバルたちも認めた“世界一” 米国代表主将も沢を1位投票

[ 2012年1月10日 15:39 ]

 国際サッカー連盟(FIFA)が9日にスイスのチューリヒで開いた年間表彰式で、女子の最優秀選手に日本代表「なでしこジャパン」の主将、33歳のMF沢穂希(INAC神戸)が輝いた。アジア勢初の栄冠は、ライバルたちも認める受賞だった。

 受賞の瞬間、同じ最終候補3人に入っていた米国代表の31歳、ワンバックは「おめでとう」と真っ先に祝福した。

 昨年の女子W杯決勝でPK戦の末に日本が破った米国のエースFWは、米プロリーグ(WPS)のフリーダムで2009、10年に沢と一緒にプレー。「沢選手が受賞したことに興奮した。日本は世界王者だし、沢選手も最高の選手であることを証明した。彼女のことをとても誇りに思う」と自分のことのように喜んだ。

 5年連続で最優秀選手に選出されていたブラジル代表の25歳、マルタも最終候補に残ったが、表彰式前に「沢選手やワンバック選手はW杯で素晴らしい結果を残した。私の6年連続受賞はありそうもない」と話した。W杯では8強止まりだっただけに、今回は分が悪いと感じていた。

 沢本人は「最終候補の3人に残っただけで満足していた」という。しかし、ライバルたちの方が沢を高く評価していたようだ。米国のランポーン主将は投票で1位に沢を選んだ。(共同)

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2012年1月10日のニュース