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目に涙 もがき苦しんだ大熊監督「自分のチームだけど感動した」

[ 2012年1月1日 16:02 ]

天皇杯決勝 FC東京4-2京都

(1月1日 国立)
 第91回天皇杯は1日、国立競技場で史上初めてJ2同士による決勝戦が行われ、FC東京が京都に4―2で勝利し初優勝を飾った。

 退任が決まっているFC東京の大熊監督は感無量の表情で「自分のチームだけど頑張った。感動した」と目を潤ませた。

 降格を喫した昨季とほぼ同じメンバーで、J2でのシーズンをスタート。圧倒的な戦力に、1年での昇格は当然との見方はプレッシャーとなり、重くのしかかった。東日本大震災による中断後、リーグが再開された際は2分け1敗で苦しみ批判を浴びた。

 「もがき苦しんだ分、期待も大きかった。チームは一戦ずつたくましくなっていった」

 5月から7月に連勝をかさねると、そのまま勢いに乗ってJ2を制した。昇格が最大の目標だったシーズンに、J2と天皇杯の2冠達成は「勇気をもって戦った」証拠。有終の美で飾ったことにも満足げだった。

 観客席まで届く大熊監督の「大声」が聞けるラスト試合に、サポーターからの“大熊コール”が国立競技場に響き渡った。

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2012年1月1日のニュース