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ザック監督 日本包囲網突破へ「若手にチャンス与える」

[ 2012年1月1日 06:00 ]

14年W杯アジア最終予選に向けた展望を語る日本代表・ザッケローニ監督

 14年W杯ブラジル大会出場に向けて正念場を迎える12年。日本代表は、1試合を残してアジア3次予選の突破を決めており、6月からはいよいよ最終予選がスタートする。ザッケローニ監督は「昨年の勢いのまま最終予選に向かっていきたいし、準備を進めたい」と早くも半年先に始まる決戦を見据える。

 最終予選では躍進する中東勢と同組になる可能性が高く「選手のタイプ、文化、環境も違う。簡単にはいかない」と警戒する。さらに6月は欧州組がオフになるためコンディションの調整が難しいことも覚悟しているが「スタートダッシュを決めたい」と3次予選と同様に序盤で勝ち点を稼いで主導権を握る青写真を描く。

 就任3年目を迎えるイタリア人指揮官が掲げるのは、サムライブルーのさらなる進化だ。昨年はベースの布陣となる4―2―3―1に加えて3―4―3を新たに採用したが、さらに「バリエーションを増やしていかないと」。昨年12月にクアラルンプールで行われたアジア連盟の会議に出席し「日本はターゲットにされている。各国の“打倒日本”という強い意識を肌で感じた。ウチは相当に研究されている」と危機感を覚えたという。

 FIFAランクはアジア最上位の19位。“日本包囲網”を突破するためにも、指揮官が期待するのは若手の台頭だ。「日本サッカー界には将来性のある良い若手がそろっている。昨年の後半に若い素材がA代表にどんどん入ってきた。このやり方は今年も継続して、成長している若手にはA代表でのチャンスを与えたい」。昨年U―22代表世代からMF清武、MF原口がA代表に定着したように、積極的に“成長株”を登用することでチームの底上げを図り、ブラジルへの道を切り開く。

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2012年1月1日のニュース