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聖和学園“東北魂”被災地に大きな1勝贈る

[ 2012年1月1日 06:00 ]

<聖和学園・香川西>後半39分、同点ゴールを決めた藤原光(中央右)は飛び上がってチームメートと喜び合う

全国高校サッカー選手権第2日 聖和学園1-1(PK4-3)香川西

(12月31日 柏)
 聖和学園(宮城)が被災地に大きな1勝を贈った。1点を追う後半39分、左サイドでボールを受けたMF藤原光が相手DFをかわし右足を振り抜いた。「1対1をかわしたらゴールが見えた。宮城で見ている人の力になればいいなと思う」。終了間際で同点に追いつき、PK戦を4―3で制し選手権初勝利をもぎとった。

 諦めない気持ちが白星につながった。藤原光は昨年11月3日の宮城県大会準決勝後、左太腿筋断裂で全治3カ月と診断された。だが全国大会出場を目指し医師やトレーナーのサポートで12月20日に練習復帰。この日後半からピッチに立った。

 「痛みがつらくて眠れない日もあった。震災や自分のケガもあったので諦めない心は嫌でもつきますよ」と千金弾に胸を張った。東日本大震災で学校も被害を受け約1カ月半、練習ができなかった。主将のDF斉藤は「第1試合で(東北の)盛岡商が負けてしまった。その分も僕たちが勇気づけたい」。東北魂で旋風を起こすことを誓った。

 ▼香川西・大浦監督(後半19分に)1人退場者が出たのが、残り10分間でボディーブローのように効いた。ただ一生懸命プレーした結果なので。PKの順番は今林ら3年生に任せていました。

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