“呂比須ありき”の人選? G大阪 新体制への期待度未知数

[ 2012年1月1日 07:55 ]

 G大阪が10年ぶりの監督人事に動いた。だが、05年にリーグ初優勝、08年にはアジア・チャンピオンズリーグを制覇するなど、10年間で7つのタイトルをクラブにもたらした西野監督からの監督交代は、決着までに思わぬ急展開を強いられた。

 当初監督として招へい予定だった呂比須ワグナー氏の持つ指導者資格がJリーグの監督に必要な公認S級ライセンスに相当せず、故郷ブラジルでもトップリーグでの指揮経験がないため、日本サッカー協会の承認が下りなかった。クラブが次に声をかけて就任が決まったのが、呂比須氏が来日前にプレーしたサンパウロ時代の恩師であったジョゼ・カルロス・セホーン氏。

 セホーン氏は約30年の指導歴の中に韓国やポーランドのクラブを含む柔軟性を備え、威圧感のある顔つきとは裏腹に山本強化本部長は「明るくてよくしゃべる。選手とコミュニケーションが取れる」と人間性も高評価だ。とはいえ、当初監督として招へい予定だった呂比須氏をコーチに据えた。

 二頭政治との指摘に、金森社長は監督の名前の下に呂比須氏や松波コーチら7人のコーチを並列に記名した組織図を用意し、「呂比須氏はあくまでヘッドコーチ」と強調した。一方で「呂比須を生かしたいとの気持ちが強化部にあった」と“呂比須ありき”だった人選をにおわせる。将来的な呂比須氏の昇格は考えていないと言うが、2014年に完成予定の新スタジアムはセホーン体制で迎えるか、との問いには「流動的。今は言わない」と濁した。

 「日本国籍を取ってまで、という心意気にほれている」と呂比須氏を褒める金森社長。来季目標をリーグ優勝とアジア・チャンピオンズリーグ制覇としながら、セホーン体制への期待度は未知数だ。

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