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ワサビ大好きザック監督「私は攻撃を重視する」 欧州の強豪との対戦熱望

[ 2012年1月1日 08:52 ]

 サッカー日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(58)は昨年のアジア・カップを制し、手腕を証明した。ことしは2014年ワールドカップ(W杯)ブラジル大会アジア最終予選があり、意気込みも新ただ。

 ――アジア杯の優勝を振り返ると。

 「十分な準備ができず大会前からけが人が続出したが、試合を重ねながらチームは成長した。その後もプレーの幅が広がり、果敢な戦いぶりを見せてくれた。W杯アジア3次予選も予想以上に早く突破できた」

 「日本代表の人気が非常に高く、いつも熱狂的に応援してもらえることに感心した。最近のイタリア人は外出を嫌うので、イタリアのスタジアムには客が来ない」

 ――ことしの狙いは。

 「最終予選では身体能力の高い中東勢との厳しい戦いが待ち受ける。さらにプレーの速度を高め、遠めからのシュートも増やす必要がある。イタリア人監督は守備偏重と思われがちだが、私は攻撃を重視する」

 「日本には将来性豊かな若手が多く、順調に成長すれば選手層はさらに厚くなる。敵地で世界の強豪に胸を借りることも大切だ。欧州でかなり格上のチームとやりたい」

 ――日本には慣れたか。

 「私はイタリアをこよなく愛している。それでも礼儀正しさや清潔さなど、日本に見習うべき点は多いと感じる」

 「日本は魚も鶏肉もうまいが、何よりワサビが気に入った。W杯アジア3次予選で乗り込んだ平壌へは、没収されないようにチューブのワサビを隠し持って入ったよ。外出が好きで、日本ではいつも外食。これもイタリア人らしくないでしょう」

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2012年1月1日のニュース