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「鬼のゴトビ」で指導力生かされなかった木山ヘッド

[ 2011年12月31日 09:30 ]

清水に勝利への意識を植え付けたゴトビ監督

 【2011年清水総括(1)】「仏のゴトビ、鬼の木山」は覆った。J1清水は今季、前イラン代表監督のアフシン・ゴトビ監督(47)と前J2水戸監督の木山隆之ヘッドコーチ(39)を外部招へいし、2人に再建を委ねた。早川巌会長(68)は「監督は優しい人。その分、木山さんにビシビシやってほしい」とタイプが違う指導者の組み合わせに期待した。

 実際には“鬼のゴトビ”だった。初陣となった2月9日の練習試合FC東京戦。主力組と代わった控え組が失点を重ね、2―6大敗。翌日の練習後、指揮官は鬼の形相で控え組に延々と罰走を命じた。

 「このチームに根付くメンタリティーを変えたい」。試合に負ければオフはく奪や練習時間を長くし、勝つことを徹底して意識させた。時にはGK練習に加わり、自らキックを繰り返すこともあった。その一方で木山ヘッドの指導力が生かされる場所が限られていった。

 12月3日のG大阪戦後の会見でゴトビ監督は「今季はコーチングスタッフにJ1経験がほとんどなかった」と漏らした。木山ヘッドは退団して来季はJ2千葉監督に就任する。

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2011年12月31日のニュース