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2607日ぶり“天敵”撃破!J2FC東京下克上Vだ

[ 2011年12月25日 06:00 ]

<FC東京・浦和>前半20分、石川が先制ゴールを決めイレブンと抱き合って喜ぶ

天皇杯準々決勝 FC東京1―0浦和

(12月24日 熊谷陸)
 J2からの下克上Vを狙うFC東京が7年ぶりの“天敵”撃破に成功した。前半20分、圧巻のパスワークで浦和のDF網を切り崩すと、最後はMF石川が右足で豪快なミドル弾。「最初のタッチからイメージはありました。力みもいい感じで抜けてましたね」。04年ナビスコ杯決勝以来、2607日ぶりとなる浦和戦の勝利に酔いしれた。

 J1相手に前半から一方的に攻めまくった。石川は「この一年、タフに戦えるようになったのは事実」と胸を張る。徹底的に最終ラインを下げ、守備に徹してくる相手を打ち破ってきたJ2王者の意地がある。10月に第1子も誕生した石川は「子供とは初めてのクリスマス。いいプレゼントになりました」と笑みが絶えなかった。

 J2が2チームも勝ち上がった準決勝は2年連続4回目の進出。目指すはクラブ史上初の決勝進出だ。来季はG大阪移籍が決定的な日本代表DF今野は「ここまで来たら楽しくやって元旦決勝に行きたい」。天敵を倒した青赤軍団が一気に加速してきた。

 ≪J2の2チームは史上初≫今季J2所属のFC東京と京都が準決勝へ進出。99年J2リーグ創設以降、天皇杯の4強にJ2が残ったのは01年川崎F、06年札幌、09年仙台に次いで4、5チーム目。2チームが残ったのは史上初だ。Jリーグ創設の93年以降では、その他に旧JFLの94年C大阪、97年東京ガスが4強入りしている。準決勝に勝ち、J1所属以外の決勝進出となれば94年C大阪(準優勝)以来、17年ぶりの快挙となる。

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2011年12月25日のニュース