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毎日スポーツ人賞 「なでしこジャパン」がグランプリに!

[ 2011年12月21日 06:00 ]

<毎日スポーツ人賞>各賞を受賞し、笑顔でフォトセッションにのぞむ(前列左から)JOCの市原氏、日本体育協会の森氏、女子サッカーの丸山桂里奈、ハンマー投げの室伏広治、大相撲の浅香山親方、(後列同)ゴルフの松山英樹、創志学園高野球部の野山主将と長沢監督

毎日スポーツ人賞

 「2011毎日スポーツ人賞」(スポーツニッポン新聞社共催)の表彰式が20日、ANAインターコンチネンタルホテル東京で行われ、6月のサッカー女子W杯で世界一に輝いた「なでしこジャパン」がグランプリを受賞した。式にはチームを代表して佐々木則夫監督(53)、FW丸山桂里奈(28)が出席し、丸山は来年7月に開幕するロンドン五輪でゴール奪取を宣言。金メダルを獲得し、再び日本に感動と勇気を与える。

 激動の一年で最も輝いていた女性たちはこの日もすがすがしい笑みを放っていた。壇上で丸山は「応援してくださった方、チームメートに感謝して、これからも頑張りたいと思います」とあいさつ。佐々木監督も「小さな娘たちが、まさかチャンピオンになるとは…」と感無量の表情だった。

 3月11日の東日本大震災が選手を奮い立たせた。被災地への思いを聞かれ、丸山は「復興へ向けて戦う姿を見て、私たちも力をもらいました」と振り返る。6月のW杯。なでしこジャパンは、これまで1度も勝てなかったドイツ、世界ランク1位の米国をチーム力で撃破。劣勢をはねのけた気力と団結力は、被災地に希望と勇気をもたらした。

 国民栄誉賞など数々の表彰を受け、この日も午前中から4件の表彰式行脚に追われた。しかし、いつまでも喜びに浸っているわけにはいかない。来年7月のロンドン五輪では金メダル獲得が至上命令となっている。得点源として期待を集める丸山は9月の五輪最終予選で右膝前十字じん帯断裂に見舞われたが「早すぎるくらい」と順調な回復をアピール。「アテネ、北京とメダルが獲れなかった。個人としてはまだ得点を決めていないので、ロンドン五輪で得点してチームの勝利に貢献したい」と宣言し、表彰式を終えると早速トレーニングで汗を流した。

 世界女王として挑む初の五輪。ライバルのマークは一層厳しくなるが、佐々木監督は「W杯と五輪は全く別のものとして、足元を見て戦わないと」と気を引き締める。W杯と五輪の“2冠”へ、なでしこの新たな挑戦はもう始まっている。

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